地域に育てられる研修 ON Version

訪問診療

人口の高齢化が進行し、全国的にも在宅医療の必要性は高まっていますが、担い手不足、開業医の高齢化、広大な医療圏などの理由から、在宅医療の普及が困難な現状は当医療圏も同様に抱えています。
当院でも群馬県の北部を支える唯一の総合病院として、救急業務、入院病棟、外来はもちろん、訪問診療での在宅看取りまで行っています。病院家庭医として医療過疎地域における病院の役割を研修医のうちから深く考えてみませんか。

予防医療への取り組み

医療の果たすべき社会的役割を認識する

予防医療を地域に根付かせることは、医療者の役目だと考えています。研修医のうちから医療者として地域とどうかかわるべきかを考えていきます。

研修医と班会

医療生協独自の活動である組合員活動、そのひとつに「班会」があります。班会は、ご近所さん3人以上が集まり楽しく健康について学び合う場です。毎日病院内だけで研修が終わってしまいがちな研修医。外へ出て、地域の方とふれあう機会を意図的に設けることで、世間話の延長で地域の方が思う医療・医師への期待にも触れられると考えています。
地域の方と一緒に、保健予防についてあなたの知識を発信し、予防活動を地域全体に広げましょう。

班会ってなに?

生活協同組合(COOP)は、病院や診療所などの医療活動が地域住民の意向や参加によりつくられています。地域住民が病気になってから医療機関に関わるのではなく、疾病予防を中心に、病気になる前から関係がつくられる医療機関でありたい。そんな思いを実現している企画が「班会」「まちかど健康チェック」などの健康予防活動です。

なにをするの?

「班会」は、組合員の要望に合わせて病院職員から病気の話や健康・暮らしの悩み事などの相談ができる場です。また、疾病の早期発見・早期治療につながる無料・低額の健康チェックも行っています。班会に参加することで健康に対する地域住民の意識が高まり、認知症や体力低下の予防につながります。さらに、情報交換や安否確認の場にもなっており地域を見守る役割も兼ねています。
このような地域に根差した医療・福祉活動がWHOに認められ、当院はHPH(健康増進活動拠点病)認定病院となっています。

小学校出張講座

心の授業

心の授業

地域の方とのつながりから始まった小学校出張講座。初期研修医とともに心の発達、心と体のつながりについて講義しました。教育機関と医療機関が手を携えて、未来ある子どもの成長を手助けしていきます。

手洗い教室

手洗い教室

小さいころから健康や病気について考えてもらおうと職員の発案で始まりました。地元小学校へ呼びかけて、研修医や感染対策看護師が出向き、正しい手の洗い方を楽しく子どもたちに伝えています。